個人の好み
音楽は好みに分かれる。
好き嫌いがあって賛否あってそれでも自分らしさについてきてくれる人がいるから上に行けるんだと思う。
後輩の大会審査員として呼ばれた。正直言って音楽に関しては素人だし曲も作ってない。友達が作った曲をやったことはあるが、ずっとカバーだった。そんな奴らが審査していいのか、上手い人がやったほうがいいに決まってる。私よりも演奏が上手い子がいて、その子が見たほうが良し悪しがわかるからやってもらいたい。
というか、後輩もわたしたちを呼んでないのもわかるというか、逆にこっちが願い下げだ!でも、断ると顧問に自覚が〜って言われるのもわかって引き受けた。
3バンド分の2バンドが残る。とても残酷だ。これを審査するのは本当に心が痛いというか、胃が痛い。
そんな中、後輩が『ギターソロ入れたんです!』の一言。今まで入れてなかったことをしていて成長とともに、頑張っていることがひしひしと伝わってきた。
いざ始まると緊張感とともに、コメントも残さなきゃいけない為手元を見て書いてする事がしんどく、最初に評価をつけるとそれを基準に残りをつける為評価しづらい...
全ての演奏が終わり、みんなで評価。1つは群を抜いて選ばれた。
残りひと枠。そこで討論会。だが、大会に出る為の基準に沿っているのは最初に声をかけてくれた子じゃかいところ。
個性があってオリジナルをしてるバンド、カバーしたバンドまんまのバンド。
選びづらい、でも選んだ。
本心で選んだ。贔屓とかなく。
でも、それは、このバンドを、苦しめた?
このバンドは選考側に不満を言った。わかってた、知ってた、私たちだってそんなこと言える立場でも技術を持った人でもない。決められてたまるかって思う。
わかるけど、わかるけど、それを言って『変えますよ』なんてことはできない。
私を嫌いになってもいい、アイツのせいだと言ってもいい、でも、一個だけ言うとすれば
『仲良しだから大好きだから選んだよ、アイツら嫌いだからね』
これで大会に勝てるの?もしかしたら、こんなレベルで出てくる程ぬるいと思われてる?って思われない?
個人の好みだ。とても残酷で恨めしい。
コネで進めたなら私だってやって選ばれたかったよ。最後の大会に。